ドラゴンスレイヤー 義淵

七福八宝めぐりで訪れた岡寺は竜の封じられた寺だった。
奈良県明日香村岡にある岡寺は土地の中から「岡寺」と呼ばれているが創建当初の名は「竜蓋寺」という。

奈良時代の初めに僧義淵が建立した寺院には竜退治の伝説が残っていた。

悪竜から善竜へ

義淵僧正は飛鳥を荒らす悪竜を法力により石の蓋をもって池に封じ込めて、善竜へと改心させた。その石が今も池に刺さったまま岡寺に残っている。

奈良時代で最大の塑像・如意輪観音像

岡寺の見どころは竜が封じられた池だけではない。

本尊の如意輪観音像の迫力はさすがだが、その隣にいる愛染明王と不動明王のできも素晴らしい。

堂内は本尊の後ろに通路があり、そこをまわると長寿延命の御利益をもたらす寿老人の像がある。通路には他にも様々な仏像が並べられており見ていて飽きることがない。
堂内は写真禁止のため本尊ほか写真はない

個人的に最大の大師像

ガンツの星人のような大師像

時代のずれは大きいが本尊を作ったのは弘法大師という寺伝もあるが、その弘法大師の像も岡寺にある。その大きさが仏像に見劣らないぐらい大きい。これほどの大きさの大師像は今までに見たことがない。さすがは弘法大師、成し遂げた偉業と残された伝説を表現しようと思えばこれだけの大きさになるのだろう。

日本最初やくよけ霊場・岡寺

悪竜の「厄難」を払ったことから厄除け信仰が古くから伝わる岡寺には見どころある像がたくさんだが、岡寺の入場チケットを見ればわかるように、四月中旬から五月上旬にシャクナゲが咲き誇る鮮やかな寺になる。

シャクナゲ・ボタン・ダリア・あじさい・紅葉など岡寺は季節によって色を変えて、何度でも足を運びたくなる寺となっている。ぜひ花の開花時期に合わせて行ってもらいたい。そのときは必ずや弘法大師の像の巨大さに圧倒されるだろう。

奈良県高市郡明日香村岡806 東光山岡寺 
寺に行くまでも寺に入ってからも上り坂が多いため体調がいい時に行こう
寺のすぐ横に駐車場はあるが、道が狭く急な上り坂のため下の民間駐車場がおすすめ

投稿者

よし

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